【保育園バスで5歳男児死亡事故】「ありえるのか」という声も

福岡県中間市の保育園で29日、保育園の園児が送迎バスの中で置き去りにされている園児が見つかり、その後、死亡が確認されるという、痛ましい事故が起きました。亡くなった子は優しい5歳の男の子だったそうです。
筆者も子を持つ親として、本事故が許せないのと、今後同じような事故が起きてほしくないので、記事を書かせて頂きました。
本記事では、事故の概要や、現役保育士の観点を入れて、この事故が「本当にこのような事故がありえるのか?」という点からも、私見を記載してみようと思います。
事故概要
送迎バスを運転していたのは保育園の園長(40台女性)で、亡くなったのは保育園に通う5歳の男児、倉掛冬生(とうま)ちゃんでした。
送迎バスは、亡くなった男児を含め、複数人を乗せて、午前8時半ごろに園に到着しました。
夕方、男児の母親が、帰りのバスに乗っているはずの冬生ちゃんがいないことに気づき、保育園に連絡しました。
その後、職員が園内を探した所、駐車場のバスに止められていた行きのバス内で、倒れている冬生ちゃんを発見しました。
冬生ちゃんは、バスに乗ったときは後部座席の方にいたが、倒れているのは運転席の方でした。
その後、病院に緊急搬送されましたが、約1時間半後、死亡が確認されたということです。
世間の反応は…
ニュース記事、Twitterはじめ各種SNSで、この事故は「管理体制のずさんさ」が原因で発生した、という声が多く見受けられました。特に声が上がっているのは以下の様な点です。
- 保育園送迎バスの乗り降り確認、点呼をしていない
- 保育園送迎バスに園長1人しか乗っていない
- 担任が出欠確認をしていない
- バスを止めた後にバスを誰も確認していない
確かに、色々と管理面が色々とザルであり、これらがしっかりマニュアル化されていれば事故は防げたのではないかと思われます。
「こんなミスがありえるのか」「よくわからない」という声も
しかし、私の妻(現役保育士)をはじめ、保育士の中では、「本当にこんなミスがありえるのか」「よくわからない」「ありえない」といった声も、上がっています。
というのも、ミスによる事故というには、以下の様に、あまりに不可解な点が多いからです。
- 降車作業は2人で行ったそうだが、2人とも気づかなかったのか?
- 一緒の組の子は、誰一人冬生ちゃんがいないことに気づかなかったのか?
- 担任の先生は、普段は登園している冬生ちゃんがいない事を不思議に思わなかったのか?
すべてをすり抜けてこのような事故が起きてしまうことがありえるのでしょうか。
これは仮説ですが、もし、園長が何らかの動機があり、園児を意図的に置き去りにしていたとしたら…。一緒におろした担任には、「私一人で見るから」と言い、意図的に冬生ちゃんを置き去りして、その後忘れたふりをして、業務上過失致死で済まそうとしている(罪を軽くする)可能性もあるのでは…。考えたくはありませんが、このような声も筆者の周りでは上がっています。
今後の再発防止に向けて
事故であれ事件であれ、園児が死亡するという痛ましい事故が発生してしまったことに憤りを感じます。保育園、幼稚園の仕事は、子供の命を預かるのが必須で、後の仕事はおまけ扱いしてもいいぐらい、園児の命を預かる事に最注力する必要があると思います。
今後この様な事故を防ぐために、国は、送迎の方法や園児の確認方法を、保育園任せにしてはいけないと思います。国が保育園送迎マニュアルを策定し、義務化してほしいと思いました。
- 送迎バスには必ず大人2人以上が乗車する
- 送迎バスは必ず乗った人数と降りた人数を確認する
- 担任は、園児が欠席している場合、必ず欠席の確認を親御様にする
亡くなった園児には、心よりご冥福をお祈りいたします。
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